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「かつては『ださいたま』と…」４期16年 埼玉県 上田知事退任

埼玉県の上田清司知事は、30日で４期16年の任期満了を迎え、新たな知事に就任する大野元裕氏に事務の引き継ぎを行うなど最後の公務を行いました。

埼玉県の上田知事は平成15年以来、知事を４期16年務めてきましたが、30日に任期満了を迎え、県庁の知事室で新たな知事となる大野元裕氏に公務の引き継ぎを行うなど最後の公務に臨みました。

これに先立ち開かれた退任の記者会見で上田知事は、知事を務めた16年間について、「県民の力の結集ですばらしい県政を行えるようになり、埼玉県に勢いが出てきている。かつては『ださいたま』と言われることもあったが、県民は自信と誇りと余裕を持ちつつある」と前向きに振り返りました。

また今後については「志を持って手を挙げる人に自分は共鳴しやすいので、これからもそういう人たちにできるだけ力を貸していきたい」と述べ、政治活動を続ける意向を示しました。

一方で今後の選挙への立候補については「きょうまで考えないということを再三再四言っている。当面考えない」と述べるにとどまりました。

上田知事は午後５時前に退庁し、その際、県庁の正面玄関に集まった600人ほどの職員や支援者などから拍手を送られると、涙を流しながら一礼し、４期16年務めた県庁をあとにしました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190830/k10012057171000.html